僕のレクイエム

しばらくは運動してダイエットに励みます。釣りは引退しました!
心霊大好き。

二軒隣

父が国家公務員だった事もあり
当時は団地型の官舎に住んでいた


二軒隣のご主人が病気で亡くなった
その家にはお子さんがいなかったので
二軒隣とはいえよく知らなかった


49日も過ぎた頃
朝御飯を食べていると二軒隣のおばさんが
我が家に転がりこんできた


声にならない声でギャーギャー言っている
母が落ち着くようになだめていた


少し落ち着いて、こう話したようだ
と、いうのは既に学校に行っており
夜に母から聞いた話だ


おばさんは数日間同じ夢にうなされていた
その夢には亡くなったご主人が現れ
朝早くから食事の支度、洗濯をするという


生前、炊事洗濯は全てご主人がされていたそうだ


亡くなった後も、何も出来ない妻が心配で
夢に出てきているのではないかとの推測であった


そして今朝、台所でガタガタと洗濯場でガサゴソと音がして目覚めたそうだ


台所を覗くと、そこには亡くなったご主人が下を向いて立っていたそうだ
それで悲鳴をあげて我が家に転がりこんできたのだった


にわかには信じられない話だが
母は何度か亡くなった後のご主人を見ていたらしい


そのおばさんは、翌週には引っ越してしまった
僕がその官舎に住んでいるいる間、その家はずっと空家だった

M君の体験

M君から教えてもらった心霊スポット
何度も何度も行ったが霊には出会えなかった


僕はM君の話の真贋は疑わず、自分には霊感がないと
なかば諦めていた


M君の話を疑わないのには理由があった
M君自身、嘘を言うタイプではなかった事
もうひとつM君の過去体験が要因かもしれないと思っていたからだ


M君の実家近くに踏切が二つある
二つの踏切は同じ路線の隣どうしである
1つは人や自転車専用の小さな踏切
もう1つは車も通行できる大きな踏切


M君が幼稚園に入る前、その大きな踏切で
悲劇が起こったという


M君は近所の友達数名と踏切近くで遊んでいた
遊びが追いかけっこになった時
M君と同い年だった子供が踏切内で線路に足が挟まってしまった


どうやっても足が抜けず皆で大人を呼びにいっている間に
電車がきて友達は轢かれてしまったそうだ


何年か後、M君が同じ踏切で遮断機が上がるのを待っていると
隣にいた人が飛び込んだり
向かい側で待っていた人が飛び込んだり
2度自殺を見てしまったそうだ


そんな話をM君から聞いた時
M君には不思議な能力があるのではないかと感じた

羨ましい話

転校して出会ったM君
いろいろな霊に纏わる話を教えてくれた


M 君の家は地元商店街でお店をやっていた
そんなこともあり、家の近くにアパートを一室借りていた


そのアパートは某私鉄の駅脇に建っていた
細かく言うとホームの裏手、それもホーム先端の裏手


そのアパートへは僕も何度も行った事がある
駅のホームで飛び込むと、ご遺体やその一部が
アパートに飛んでくるという


数年前、自殺された方が丸々飛んできて
アパートの階段に落ち「ゴロゴロ」と
階段を転がり落ちた事があったそうだ
時刻は午後2時であった
それ以降、その階段では午後2時になると
ゴロゴロと音が聞こえる事があるとM君から聞かされた


またある時はM君の実家脇で落武者の霊に出会った話や
近くのマンション脇の柳の木の下には~とか
この踏切には~とか


いろいろ聞かされ
その度、夜な夜なスポットを訪れ
霊との遭遇を夢見た